院長ブログ
2012.10.17
信頼関係と歯科治療
こんばんは
顎関節の痛みから解放されました院長の杉浦です。
今日は患者さんとの信頼関係と歯科治療に
ついてお話したいと思います。
以前僕は大学の研究室にて入れ歯を装着した
患者さんにご協力頂いて物を噛む能力(咀嚼能力)に
ついて研究していました。
その時食べ物を咀嚼する能力と、患者さんの治療に
対する満足度があまり関連がないのでは?
と常々思っておりました。
担当ドクターのことを心底信頼している患者さんは
あまり噛めない入れ歯であったとしても、
なんでも噛めます。自分の歯みたいです。
とおっしゃる方が多かったイメージがありますが、
逆に担当ドクターを信頼していない患者さんは
入れ歯としては出来が良くても全然噛めない、
丸飲みしている。とおっしゃる方が多いと思われました。
また同じ研究室の後輩の研究では
客観的に計測された咀嚼能力とQoLの間には
有意な相関関係が認められなかったという報告もあります。
(簡単言うと、噛める噛めないはほとんどQoLに
影響しないということです)
長々と眠たくなるような前置きを書きましたが
つまりは僕ら歯科医師や歯科衛生士、歯科助手などの
歯科医院のスタッフは患者さんの為にも、
患者さんに信頼して頂かなくてはならない
ということです。
そのために、
患者さんの立場にたってよくお話をお聞きして、
エビデンスにもとづいた治療の説明をして、
患者さんが納得された上で治療を行うことで
信頼関係を築いていくというのは、
治療効果にも影響を及ぼす大切なことなんだということを
スタッフ一同心がけております。
歯科医師ですからもちろん技術も大切ですが、
それ以上に患者さんとの信頼関係が
治療を成功させる上でも大切なファクターである
ということをいつも念頭において日々診療しております。
杉浦