院長ブログ
2013.09.26
入れ歯の印象(精密印象)
こんにちは。松戸市馬橋駅西口かえで歯科院長杉浦です。
入れ歯の印象続きです。
前回マルモについて色々書きました。
マルモ上でその方のお口の中の状態を観察し
状況を把握した上で治療計画の立案、設計の決定を行います。
さらに、最終印象(精密印象)の為の個人トレーを作成します。
前回のおさらい
本日は入れ歯の精密印象について書いていきます。
マルモ上で作成した個人トレーは
実際の入れ歯の外形よりも小さくなっています。
これは何故か?
以前入れ歯の印象第1回で書いたように入れ歯は
お口の中の舌やほっぺた、唇などの動きに影響を受けます。
なので、印象時にそれらの動きを記録する必要があります。
つまり調整シロがあるので短いのですね~
そこで個人トレーにコンパウンドという熱で柔らかくなる材料で
筋肉や粘膜の動きを記録します(筋圧形成)。
コンパウンド巻いた写真
その後接着剤を塗布して、アルギン酸やシリコン製の印象材で印象します。
精密印象
折角印象した、辺縁の形を守るために
周りをワックスで形作ります。
石膏を流して出来あがり
石膏(作業模型)
この後模型を綺麗にしていきます。
印象といってもこんなに工程があるんです!
料理のレシピ書いてるようですね。
美味しそうな作業模型が出来ました~
美味しく作るコツはアルギン酸の水の量と
コンパウンドの火加減です
みたいな感じで
この入れ歯の印象の流れは
大学病院の義歯専門外来での印象の流れと同じです。
かえで歯科では、入れ歯を作る時
外来診療、訪問診療どちらもこの様な印象を行っています。
なんで2回も型取りするんだ?
と思われていた患者さんは納得して頂けましたか?
かえで歯科では高いレベルの医療を提供出来るよう
日々努力しております。